不動産売却の査定のポイント解説

不動産売却の査定のポイント解説

不動産売却の査定のポイント解説

査定でみられる4つのポイント

査定にきた不動産会社の調査員は、「建物」「周辺環境」「土地」「市況」の4つのポイントをチェックしています。特に査定額に直接影響を及ぼすのは「築年数」です。築年数は、建物の種類ごとに法定耐用年数が定められていて、例えば居住用戸建ての木造建築は22年、マンションの鉄筋コンクリート造なら47年と定められています。この年数をもとに、まず目安となる査定額が設定されるので把握しておくと良いでしょう。使いやすい間取りか、利便性が高い立地か、土地の形状など物件に関する情報と、そのときの市況を反映させて査定額が算出されます。

 

「机上査定」と「訪問査定」とは

不動産会社に依頼する査定には「机上査定」と「訪問査定」の2つの方法があります。
「机上査定」とは、実際の不動産を見ることなく物件の概要や図面などの資料をもとに、およその査定額を算出する方法です。簡易査定と呼ばれることもあります。
一方「訪問査定」とは、机上査定で使用した資料に加え実際の建物や現地の状況を確認し、より精度の高い査定額を算出する方法です。マンション・一戸建て・土地のいずれも、法令上の問題や物件の管理体制にいたるまで細かな調査を行います。
机上査定はあくまでも目安となる査定額を知る目的なので、具体的に売却の検討を進めるのであれば訪問査定を依頼する必要があります。

 

住宅の査定額が不動産会社によって異なる理由

「算出された査定額は、依頼した不動産会社によって少しずつ異なります。担当者によって、住宅の状態や周囲の環境、市況についての評価が違うからです。同時期、同エリアで似た物件の成約事例があれば、その価格を参考にするとよいでしょう。ただし、戸建ての場合は、個別性があるため注意が必要です。査定額の値付けに疑問があれば、納得できるまで担当者に説明を求めましょう。

また不動産会社によって取り扱う分野の得意不得意があります。不動産売却を手掛けた実績が少ない会社の場合、適正な査定額ではない恐れもあります。依頼した不動産会社の過去の取引実績を確認しておくのもおすすめです。

 

査定額が上がる・下がるポイント

土地や建物の修繕状況、立地などによって査定額は上がったり下がったりします。

 

◎査定額が上がるポイント

⋅土地が平らで使いやすい形状をしている
⋅室内のメンテナンスがされていて水回り等の修繕履歴がある
⋅交通機関、商業施設などが利用しやすい立地だ
⋅太陽光発電システムや床暖房、防音性が高いなど高性能の設備が整っている
⋅景観、日当たり、風通しが良い

◎査定額が下がるポイント

⋅室内が劣化していてリフォームが必要
⋅住宅が古く、現在の耐震基準を満たしていない
⋅アスベストなど有害物質を使った施工をしている
⋅生活に必要な施設が遠く交通の便が悪い
⋅街灯が少ない、ゴミの不法投棄があるなど安全性に不安がある

家の売却査定で意識すべき注意点…査定成功のコツ

査定を成功させるには、覚えておきたい注意点が3つあります。

①必ず複数の会社に査定依頼をする

不動産の査定額は、業者によって多少の違いがあるものです。必ず複数の会社に査定依頼を行って結果を比較してから仲介会社を選びましょう。

②査定額のみで不動産会社の信頼性を判断しない

相場よりも高い査定額を提示された場合は価格の根拠を説明してもらい信頼できる不動産会社かどうかしっかり見極めましょう。

③劣化や不具合を故意に隠さず報告する

故意に隠した不具合が売却・引き渡し後に発覚すると契約不適合責任が発生し、買主から損害賠償や補修などを求められる恐れもあります。

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